コワーキングスペースのデメリットとは?

コワーキングスペースのデメリットとは?

コワーキングスペースは複数の個人や会社でスペースを共有することから、全てが自由にならないのがデメリットと言えます。
用意されているデスクやチェアーは誰でも自由に利用できますが、既に他の人が利用している場合には別の場所を選ばなければなりません。
コピー機やファックスなどの備品が設置されているケースでは、混雑時には順番待ちが発生する場合があります。
コワーキングスペースの利用者の大半は高い遵法意識やマナーを持っていますが、それでも社外秘や企業秘密などの情報を取り扱う場合にはパソコンに映し出された資料を見られないようにしたり、会議の内容を聞かれないようにするなど細心の注意が必要です。
多くのコワーキングスペースには無料のWi-Fiが設置されていますが、暗号化通信に対応していない場合には送受信したデータを傍受されてしまう可能性もあり、取り扱うデータに注意を払うだけではなくセキュリティソフトの導入など万全の準備が必要です。

コワーキングスペースを会社で利用する場合の審査

コワーキングスペースは個人やフリーランスが気軽に短期間利用出来る作業スペースであり、誰でも使えるところが大きな利点であり特徴です。
しかしフリーランスから起業したばかりの会社が、長期間利用するという契約になると審査が必要になる場合もあります。
運営側としては長期間の利用が確保されるため嬉しい反面、その会社が何か迷惑行為を起こすか、面倒な存在になってしまうと周りの客へも悪影響が出てしまいます。
そこで、禁止行為を行わないという念書を書いてもらい、何かあった場合は契約期間に関わらず利用を停止出来るという約束を結ぶといった事がなされます。
そこまでいかなくても審査の段階で業務を確認し、特に会話が多く発生しそうな場合は釘を刺す場合もあるのです。
どうしてもコワーキングスペースは静かな環境を提供しなければならないため、自衛としてその部分は気にしなければなりません。
会社に貸すというのはあまり見られない形態ではありますが、場所によっては行われています。

著者:稗田宏和

筆者プロフィール

千葉県千葉市生まれ。
コワーキングスペースの運営会社に勤務。
その魅力を記事にまとめました。